B FLET'S 導入 [Network]
工事の日にはNTT作業員が1名で現れ、1時間ほどでB FLET'S/ひかり電話の開通が完了。RV-230SE というルータ内蔵のVDSLモデムが設置されていった。独自ドメインでメールサーバを動かしている G4 Cube の 25番ポートをルータの「静的NAT設定」で解放し、外部からのメールの受信を可能にする。以前の環境(ADSLモデム WD634GV)で使っていたIPアドレス変更監視&DDNS自動更新をするPerlスクリプトを手直ししてRV230-SEに対応させる。WD634GV では設定/確認手段に http だけでは無く telnet も使えたのだが、RV-230SE では http だけのようだ。
取得方法:
if (open(ROUTER, 'curl -s "http://user:password@192.168.1.1/cgi-bin/main.cgi?mbg_webname=status&config_no=1" |')) { while(< ROUTER >) { if (/^WAN/) { $_ = |
稼働してからひと月あまり、安定してメール受信出来ている模様。メンテナンスでルータモデムの電源を落とした時以外にIPアドレスが変更された形跡はなく、現在10日以上同じアドレスを維持している。一方、FLET'Sではスパム発信対策の為に外向きの25番ポートがブロックされており、So-net ADSL の時に出来ていた自宅からのメール直接発信が出来ない。HDDレコーダ予約確認など、自宅からメール発信するプログラムの smtp 認証に対応させる書換えが必要。
新型 Apple Wireless Keyboard - その後 [Mac]
今日ソフトウェアアップデートで配信されて来たキーボードソフトウェアアップデート 1.2 をインストールしたところ、fn+矢印キーで PageUp/Down が打てない問題があっさり解消された。アップデートの紹介ページには「このバージョンの新機能について:アルミニウム製 Apple Keyboard の特殊機能を利用するには、このソフトウェアをインストールします」としか書いて無く、何が利用出来るようになったのかさっぱり不明なのだが、どうやら fn キーが認識されるようになったらしい。これまでは F1〜F12 のファンクションキーとして動作していた最上列のキーが、キートップに記された機能(デイスプレイ輝度・Exposé・Dashboard・メディアコントロール・システム音量)となり、F1〜F12 を入力するには fn キーを同時に押す必要がある。また F12 隣の▲(eject) キーが有効になった。ただし、アップデートの適用でおせっかいな事にシステム環境設定で設定したキーボードショートカットがデフォルトにリセットされるようである。
更に、接続切断時に表示されるアイコンが Wireless Keyboard のイラストになった他、システム環境設定の「Bluetooth」タブでキーボードとしての名前の変更やバッテリーレベルの確認が出来るようになった。一方単3電池のコトコト音の方は、下のようにコピー用紙を4cm×12.5cmに切って丸め、電池の周りに挟む事で解決。
切断時に表示されるアイコン | 電池コトコト音防止紙 |
新型 Apple Wireless Keyboard 到着 [Mac]
発表直後にアップルストアで注文した新型 Bluetooth Wireless Keyboard (US)が1ヶ月以上かかってようやく今日到着。写真で見た通りの cool なデザインとコンパクトさだ。Planex の USB Bluetooth アダプタ BT-01UDE を挿した Blue&White PowerMac G3 (OS 10.4.10) へは問題無く接続。常用している FILCO のメカニカルキーに比べるとキータッチが今ひとつなのは仕方無いが、こうして入力しているとその辺のコンパクトキーボードに比べるとやはり打ち易い。基本的には MacBook のキーボードと同じ機構だと思うのだが、1) キーの戻りが速い 2) キー間に隙間があるのでブラインドタッチが楽、といった所がポイントか。
横に置いたのは良く見えないが100円玉
残念なのは、PageUp, PageDown が打てないこと。fn キーと矢印キーはあるのだが、MacBook のようにこれらの組み合わせで PageUp / PageDown にならないのだ。あと、本体を持ち上げ下げすると中の単三電池がコトコト鳴るのも惜しいところ。
電池の音は詰め物で、PageUp/Down はソフトウェア的な解決で何とかならないか調べてみるとする。
玄箱 Twonky + DLNA Bravia [A&V]
少し前にテレビを DLNA 対応の機種 (Bravia J シリーズ) に買い替え、DLNA サーバソフト TwonkyMedia on 玄箱 Vine Linux との接続を試していたが、うまく行かない点がいくつかある。最も大きな問題は、動画ファイルの再生が出来ないこと。フォルダ構造は見えるのだが、肝心のコンテンツファイルがリストアップされないのだ。静止画や音楽ファイルではこのようなことは無く、ファイルのブラウズ及び再生が問題無く可能。
そんな中ふと開発元の TwonkyVision のサイトを見てみると、新バージョン 4.4 がリリースされていた。"PS3 support" が追加とのことなので期待しつつ早速入れ替えてみる。
(既存バージョンの停止と環境のバックアップ) # service twonkymedia stop Stopping twonkymedia: [ OK ] # cp -a /usr/local/TwonkyVision /usr/local/TwonkyVision4.3 (新バージョンをダウンロードし旧バージョンを上書き) # curl -OR http://www.twonkyvision.com/Download/4.4/twonkymedia-powerpc-glibc-2.2.5.zip # unzip twonkymedia-powerpc-glibc-2.2.5.zip -d /usr/local/TwonkyVision (サービスの再開) # service twonkymedia start Starting twonkymedia: [ OK ]
バージョンアップの結果、Bravia でも動画のコンテンツファイルが表示されるようになり、メディアの再生が可能になった。
Bravia J の XMB に表示される TwonkyMedia のアイコン
動画の再生中。3段速の早送り/巻き戻しが出来る。(モザイク処理は撮影後に加えた物)
引き続き残る問題点としては、気づいただけでも
・公開フォルダは TwonkyMedia 側で音楽専用,静止画専用,動画専用と設定しているが Bravia でこれは考慮されず、例えばXMBの静止画メニューでは全ての公開フォルダがリストアップされる。
・音楽ファイルのタグがうまく処理されないようで、曲の再生中に表示されるアーチスト名が unknown となる。
・画面表示で出るタイムバー中のトータル時間がおかしい。例えば、上の2番目の写真では5分7秒となっているが実際は25分であり、XMBのタイトルリストでも25分と表示される。(23:24追記)
等々があり、DLNA認定同士とは言えまだまだ接続性の完成度は高くないようだ。
SONY BRAVIA 40V型地上・BS・110度デジタルハイビジョン液晶テレビ KDL-40J5000
- 出版社/メーカー: ソニー
- 発売日: 2007/05/24
- メディア: エレクトロニクス
玄箱 Vine 2.6 に samba 3 を入れる [Linux]
DLNA サーバの TwonkyMedia 導入により Mac/Win からフォルダ/ファイル名を UTF-8 で手軽に玄箱へコピーする必要に迫られ、 Vine Linux 2.6 の samba 2.0.10 を 3.x にアップグレードする事にした。UTF-8 未対応の samba 2.x では Mac OS X からの日本語フォルダ/ファイルの書き込みにも難が有り、アップグレードは以前にも一度トライしたのだが、結構大変だったので挫折した経緯がある。普通のファイルなら名前を英数字に変えたり rsync 等の smb 共有以外の転送手段を使うことで済ませられるが、メディアコンテンツを取り扱う DLNA のような用途ではかなり不便が伴う為、頑張ってみることに。
【バージョンの選定】
レガシー な Vine 2.6 用の samba 3.x のパッケージなど見当たらない為、ソースからビルドすることになる。いきなり最新版の 3.0.25 から行こうかとも考えたが、ちょっと古めで Mac OS X 10.4.9 でも採用している 3.0.10 を何となく選定。(うまく行けばまたアップデートして行けば良いだろう。)
【修正 libiconv の導入】
samba 3.x が文字コード変換に使う glibc の iconv() には不具合があるらしく、修正した libiconv を別途導入する方が良いとの話をあちこちで見るので、そうすることに。
# curl -OR http://ftp.kddilabs.jp/GNU/libiconv/libiconv-1.10.tar.gz # tar zxf libiconv-1.10.tar.gz # curl -OR http://www2d.biglobe.ne.jp/~msyk/software/libiconv/libiconv-1.10-ja-1.patch.gz # cd libiconv-1.10 # gunzip -c ../libiconv-1.10-ja-1.patch.gz | patch -p1 # ./configure # make ; make check # su # make install # vi /etc/ld.so.conf /usr/local/lib を追加 # ldconfig -v
【Samba 3.0.10 のダウンロード及びビルド設定】
# curl -OR http://us1.samba.org/samba/ftp/old-versions/samba-3.0.10.tar.gz # tar zxf samba-3.0.10.tar.gz # cd samba-3.0.10/packaging/RedHat # vi makerpms.sh 以下3行をコメントアウト(ビルドはせず、spec ファイルの生成だけをさせる為)。
#echo Getting Ready to build release package #cd ${SPECDIR} #${RPM} -ba --clean --rmsource $SPECFILE |
--with-libiconv=/usr/local \ |
これですんなりビルドが通れば苦労は無いのだが、以下の依存パッケージがインストールされていない場合はそれらを逐一入れて行くことになる。
Requires: pam openldap krb5-libs BuildRequires: openldap-devel krb5-devel pam-devel
【依存パッケージのインストール】
# apt-get install pam # apt-get install pam-devel # apt-get install openldap # apt-get install openldap-devel
ここまでは Vine 2.6 に含まれているが、Kerberos認証用ライブラリ krb5 は無いようなのでビルドが必要。
【krb5 のビルドとインストール】
krb5 は Redhat の SRPM があるのでこれを使うことに。Vine 2.6 と glibc のバージョン(2.2.4)が同じ Redhat 7.2 用の krb5-1.2.2-24.src.rpm にしておけばいいかな?という事で:
# cd /usr/src/redhat/SRPMS/ # curl -OR http://ftp.riken.go.jp/Linux/fedoralegacy/redhat/7.2/updates/SRPMS/krb5-1.2.2-24.src.rpm # rpm --rebuild krb5-1.2.2-24.src.rpm e2fsprogs-devel is needed by krb5-1.2.2-24 libtermcap-devel is needed by krb5-1.2.2-24 rsh is needed by krb5-1.2.2-24 texinfo is needed by krb5-1.2.2-24
良くある依存パッケージの依存パッケージが山ほど出るパターンだが、めげずに進める。
# apt-get install e2fsprogs-devel # apt-get install libtermcap-devel # apt-get install rsh # apt-get install texinfo # rpm --rebuild krb5-1.2.2-24.src.rpm /var/tmp/rpm-tmp.62937: libtoolize: command not found # apt-get install libtool # rpm --rebuild krb5-1.2.2-24.src.rpm
何とか apt-get だけでしのげた。以下の4パッケージが生成される:
/usr/src/redhat/RPMS/ppc/krb5-devel-1.2.2-24.ppc.rpm /usr/src/redhat/RPMS/ppc/krb5-libs-1.2.2-24.ppc.rpm /usr/src/redhat/RPMS/ppc/krb5-server-1.2.2-24.ppc.rpm /usr/src/redhat/RPMS/ppc/krb5-workstation-1.2.2-24.ppc.rpm
samba 3 に必要な物だけをインストール。
# rpm -ivh krb5-libs-1.2.2-24.ppc.rpm krb5-libs ################################################## # rpm -ivh krb5-devel-1.2.2-24.ppc.rpm krb5-devel ##################################################
【Samba 3.0.10 のビルド(rpm 作成)】
やっと samba のビルドが出来る環境が整った。
# rpm -bb /usr/src/redhat/SPECS/samba3.spec
待つ事2時間(遅っ)、以下のパッケージ(サイズ22MB)がめでたく完成する。
/usr/src/redhat/RPMS/ppc/samba-3.0.10-1.ppc.rpm
早速インストール。まずは Samba 2.x の削除から。
# service smb stop Shutting down SMB services: [ OK ] Shutting down NMB services: [ OK ] # # rpm -qa | grep samba samba-common-2.0.10_ja_1.2-0vl3.26 samba-client-2.0.10_ja_1.2-0vl3.26 samba-2.0.10_ja_1.2-0vl3.26 # rpm -e samba-client # rpm -e samba # rpm -e samba-common
# rpm -ivh /usr/src/redhat/RPMS/ppc/samba-3.0.10-1.ppc.rpm error: failed dependencies: libiconv.so.2 is needed by samba-3.0.10-1
libiconv は rpm では無く /usr/local に手動で入れてあるので、このエラーだけなら依存関係を無視して強制インストールして良いはず。
# rpm -ivh --nodeps /usr/src/redhat/RPMS/ppc/samba-3.0.10-1.ppc.rpm samba ################################################## Installing stack version of /etc/pam.d/samba...
【設定&起動】
smb.conf の編集、smbpasswd の移動。
# cd /etc/samba # vi smb.conf
[global] dos charset = CP932 unix charset = UTF-8 display charset = CP932 (その他諸々) |
samba 3.0.10 の起動スクリプトは Vine 2.6 と相性が悪く、stop した時に pid ファイルを削除してくれない等の不具合多し。中身を比べた結果さほどやってる事は変わらなさそうなので、以前の samba 2.x の物を編集して使うことにした。
# cd /etc/rc.d/init.d # mv smb smb3 # mv smb.rpmsave smb # vi smb (「/etc/smb.conf 」を 「/etc/samba/smb.conf」 に変更するだけ) # chkconfig --del smb # chkconfig --add smb # chkconfig smb on # service smb start Starting SMB services: [ OK ] Starting NMB services: [ OK ]
(おまけ) ちゃんと修正 libiconv が使われているかどうかをチェックする為、smb.conf で unix charset に EUCJP-MS 等の標準 glibc iconv()には無いコードを指定し、service smb restart してみる。/var/log/samba/log.smbd に何もエラーが出なければOK。
【smbchartool によるフォルダ/ファイル名変換】
samba 2.x で作られた EUC のフォルダ/ファイル名を UTF-8 に一括変換する為に smbchartool + libiconv対応パッチを導入する。最近は convmv がメジャー?のようだが、こっちは perl 5.8 が必須。またもや必死こいて perl 5.8 for Vine 2.6 をビルドするのも疲れるのでやめ。
まずは、Text::iconv モジュールと jcode.pl ライブラリから:
# curl -OR http://ftp.kddilabs.jp/CPAN/modules/by-module/Text/Text-Iconv-1.4.tar.gz # tar zxf Text-Iconv-1.4.tar.gz # cd Text-Iconv-1.4 # perl Makefile.PL LIBS='-L/usr/local/lib' INC='-I/usr/local/include' -liconv # make install # # curl -OR http://www.srekcah.org/jcode/jcode.pl-2.13 # mv jcode.pl-2.13 /usr/local/lib/site_perl/jcode.pl
続いて、smbchartool:
# curl -OR ftp://ftp.samba.gr.jp/pub/samba-jp/tool/smbchartool-2.3a.tar.gz # tar zxf smbchartool-2.3a.tar.gz # curl -OR http://www.miraclelinux.com/technet/samba30/download/smbchartool-2.3a_3.0a.diff.gz # cd smbchartool # gunzip -c ../smbchartool-2.3a_3.0a.diff.gz | patch -p1 # ./INSTALL.sh Where do you want to install? [/usr/local/bin/] Now start install smbcharconv tool to /usr/local/bin/ sure? (y/[n])y Install smbfnconv ... Install capecho ... Install hexecho ... Do you wanto to make symlink like 'euctohex'? (y/[n])n # # smbfnconv -d -f euc -t utf8 共有フォルダのパス (-d で確認モードになっているので、出力を見ながら期待通りの動作が行われることを確認) # smbfnconv -f euc -t utf8 共有フォルダのパス (実際にフォルダ/ファイル名変換が行われる)
【動作確認】
・Mac OS X から日本語フォルダ/ファイル名の読み書き → OK。
・DLNA サーバ TwonkyMedia へ接続したクライアントでの日本語表示 → OK。