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Qcam Pro 4000 は密かにCマウント対応 [Science]

仕事先でたまに顕微鏡を使うのだが、観察画像を簡単に PC に取り込めると便利である。各社から業務用CCDカメラとビデオプリンターを組み合わせたシステムや顕微鏡用デジカメなどが出ているが、いずれも高価。家庭用デジカメが進化している昨今、もっと手軽に画像の取り込みが出来ないものかと思案していた。

顕微鏡などのカメラ取り付け方式で最も一般的な「Cマウント」を「USB」と一緒に検索してみると、5万円以上する業務用の他に、パソコン用の WebCam である Logicool Qcam を改造する方法を紹介するサイトが幾つかヒットする。大体が天文ファンの人たちで、望遠鏡の画像を取り込むのにCマウント用のケースを自作し、その中に市販の Qcam の中身を組み込んでいる。ちょっと面白そうだったので試してみたくなり、30万画素CCDを使用した Qcam Pro 4000 を経費で購入(7,000円くらい)。その後ちょっと忙しくなり放ったらかしていたのだが、先週久々に手を付けてみた。筐体をばらして顕微鏡のカメラポートに当てながら改造方法を考えていると、予想外の事実を発見。

まず筐体前面のフォーカスリングをはずした穴が丁度 C mount と同じ1インチ(=25.4mm)程度だったので、試しにはめてみると、サイズぴったりでがっちり固定することが出来た。固定が出来たところで顕微鏡の画像を写してみると、問題無くPCで取り込める。ただしこのままではフランジバック(=マウント面からCCDまでの距離)が合っていない為、フォーカス位置が肉眼で観察する時とCCDで見る時とで大きくズレてしまう。CCDを5〜6mmほど前に持っていくとうまく合うのでこの位置で固定する方法を考えていると、なんと、Qcam の筐体の丁度その位置にCCD基板を固定する第2の溝が!

期待通り、その溝にCCD基板を移して顕微鏡に取り付けてみると、肉眼観察時とCCD撮影時のフォーカスのズレはほぼ解消された。なんの事は無い、Qcam Pro 4000 は元々Cマウントにも取り付けられるように設計されていたようである。簡単な図にすると下のような感じ。

 

なおCマウントに固定する際にはQcam の筐体を締めているネジをちょっと緩め、穴を広げながら差し込んだ後にネジを締め直せば良い。また、基板に表面実装されたLEDから筐体スイッチ部に光を伝えるプラスチック製のライトガイドは、基板位置変更に伴い6mmほど短くカットする必要あり。

 

ELECOM Webカメラ200万画素 筒型 ホワイト UCAM-DLA200HWH

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  • 出版社/メーカー: エレコム
  • メディア: Personal Computers
LOGICOOL QV-4000WHS Qcam Pro 4000 with Head-Set

LOGICOOL QV-4000WHS Qcam Pro 4000 with Head-Set

  • 出版社/メーカー: Logicool(ロジクール)
  • 発売日: 2004/10/15
  • メディア: Personal Computers

タグ:USBカメラ

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