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KX-UT123Nでひかり電話とFUSION IP-Phone SMARTを併用する [IP電話機]

10,000円程度で購入出来るPanasonicのIP電話機KX-UT123NはNTTのフレッツひかり電話ルータに子機として接続出来て、使い易い日本語の操作画面や電話帳管理/着信表示で大変重宝している。一方、外でスマートホンから通話する際にはLINE電話やFUSION IP-Phone SMARTなどのIP電話アプリを使い、同一サービス間の無料通話を使う事が多くなった。これが自宅の固定電話でも使えれば、外出先と自宅の間でも無料電話が出来るようになる。FUSION IP-Phone SMART(以降、SMART)は固定電話(IP電話機)への設定方法がFAQに掲載されており、なおかつKX-UT123NはVoIPを2回線まで設定出来るため、SMARTを追加で設定してみることにした。

スマホの通話料をトコトン安くする | FUSION IP-Phone SMART

まずは固定電話用にSMARTの番号を新規に取得する。SMARTは初期費用・月額基本料無料だが、支払いの為にクレジットカードが必要。また同一クレジットカードで複数番号を取得する場合には番号発行手数料500円がかかるので、スマホで使用しているSMARTとは違うカードで登録をする。

登録が完了したら、取得した電話番号とSIPアカウント、SIPアカウントパスワードを使ってKX-UT123NにVoIP回線を設定して行く。固定電話への設定値はPCのブラウザからKX-UT123Nの設定ページで「VoIP」タブを開き、「SIP設定」及び「VoIP設定」で「回線2」の設定画面を開く。

VoIPtab.png


【SIP設定】赤枠が設定個所。

SIP.png
電話番号:取得したSMARTの電話番号
SIP URI:「sip:########@smart.0038.net」(########はSIPアカウント)
レジストラサーバーアドレス:「61.213.230.153」
プロキシサーバーアドレス:「61.213.230.153」
サービスドメイン:「smart.0038.net」
SIPポート:「5070」(回線1とは違うポートを設定する必要がある)
SIP/認証ID:SIPアカウント
SIP/認証パスワード:SIPアカウントパスワード

NAT.png
NAT/キープアライブ間隔:60秒 (ひかり電話ルータではNAT接続のため。無音が続いても接続を切りたく無い時間を設定する)

画面一番下の[登録]ボタンを押し、赤字で「完了」と追記されたページが再表示されれば設定完了。


【VoIP設定】設定変更するとすれば「コーディック優先度」だが、試したところどのコーディックを使っても通話は可能だった。回線速度を必要とするが最も音声品質の高いG722を選択。

VoIP.png

画面一番下の[登録]ボタンを押し、赤字で「完了」と追記されたページが再表示されれば設定完了。


【接続確認】「機器情報」タブの「VoIPステータス」で下記のように2回線とも「登録」となっていればOK。

VoIPstatus.png


【電話のかけ分け方】
  • 普通に受話器を上げてダイヤルもしくは電話帳/履歴から発信すると回線1(ひかり電話)で発信される。
  • 受話器を上げる前にソフトキーの「回線」を押し回線2を選んでから発信すると回線2(SMART)で発信される。
  • 受話器を取らずにダイヤルもしくは電話帳番号を入力し、「決定」ボタンを押すと回線1(ひかり電話)で発信される。
  • 受話器を取らずに履歴から番号を入力し、「決定」ボタンを押すと履歴で使われた回線で発信される。
  • 受話器を取らずにダイヤルもしくは電話帳/履歴から番号を入力し、ソフトキーの「呼出」を押すと選択画面が表示され、選択した回線で発信される。


【ひかり電話よりFUSION IP-Phone SMARTがお得なケース】
  • IP-Phone SMARTで無料となる電話番号への通話
  • SMARTalkアプリ使用のスマホのほか、ぐるナビなどに掲載の居酒屋さんの多くが使用している。
  • 携帯電話への通話
  • 60秒あたりの通話料はあまり変わらないが、SMARTは30秒ごとの課金なのでちょっとだけお得。
  • SMARTで利用可能な国際電話のうち、次の国/地域以外への通話
  • アメリカ(本土)・カナダ・ハワイ


【通話品質】
IP電話とは言え有線接続なので音質は悪くは無いが、遅延や無音時の途切れ等は多少気になるレベル。しかし無料で使えるとあれば十分許容範囲かと思われる。



ひかり電話ルータに繋がる iOS VoIP アプリ 2012 [IP電話機]

ひかり電話ルータ(RV-230SE)に接続し、 iPhone をひかり電話の子機に出来るアプリ3選。

(1) iSip -VOIP Sip Phone
古くからある有料アプリだが最近のバージョンアップでひかり電話ルータに接続出来なくなり、メニューの日本語も明らかに機械翻訳で不自然。捨てる事にした。

(2) AGEphone
Flets公式ホームページの「スマホdeひかり電話」でお薦め無料アプリとして紹介されている。機能はシンプルだが正式サポートは安心。広告が出るのが玉に瑕だが、¥250のアドオンを追加購入する事で消す事が出来る。あとはアイコンのデザインもクールさに欠けるかな。

(3) 3CXPhone
日本語未対応だがひかり電話ルータに問題無く繋がり動作もOK。無料で広告無し。設定は以下の通り:
3CXPhone.png

なお最初の2項目(Account の Name と Display name)は接続と無関係なので分かり易い任意の名前でいいようだ。最後の Audio Codecs (音声の圧縮方式) はひかり電話ルータが対応している物だけを有効化しておく。RV-230SE は取説によると「G.711 (uLaw)」のみとなる。

ひかり電話ルータにIP電話機KX-UT123Nを接続する [IP電話機]

NTT東日本のフレッツひかり電話ルータRV-230SEに三洋のIP電話機SIP-2000Pを繋いで3年ほど使って来た。この電話機、コストパフォーマンスは良かったのだが、ここ最近増えて来たセールス電話に対抗する着信拒否機能が無いのが欠点。NTTの迷惑電話おことわりサービス(月額210円)を使っても良いが、電話機による登録操作では無く、ブラウザ上でルータの着信履歴からIP電話機の拒否設定へコピー&ペースト登録出来た方がやはり便利。手頃な値段で着信拒否機能のあるIP電話機を物色していたところ、10,000円程度で売られているPanasonicのKX-UT123Nを発見、早速購入して試してみた。

SIP電話機 KX-UT123N

SIP電話機 KX-UT123N

  • 出版社/メーカー: パナソニック
  • メディア: エレクトロニクス
SIP-2000Pと同様、LANケーブルで電源を受けるPoEでの使用を前提としている為、ACアダプタは別売りオプションとなっている。ただし電源端子はこれまたSIP-2000Pと同じ EIAJ #3 規格の9Vなので、これまで使っていたACアダプタを差し替えるだけで接続は完了。RV-230SE へ接続する設定には多少試行錯誤したが、下記の設定でひとまず使えるようになった。なお起動直後の KT-UT123N はネットワーク設定を済ませてもPCからのウェブ接続が出来ない状態になっているので、本体のボタンで[設定]>[ネットワーク設定]>[内蔵Web]と操作し、設定値を「クローズ」から「オープン」に変更する必要がある。設定ページの管理者アカウントユーザ名とパスワードは同梱の説明書に記載されていないが、サポートページからダウンロード出来る取扱説明書(プログラム編)の中の「4.2.3 Webプログラミングへのアクセス(ログイン)」を見れば良い。

version.jpg

sip.jpg

赤枠が変更個所。「192.168.0.1」がRV-230SEのIPアドレスで、SIPの認証IDと認証パスワードにはRV-230SEの「内線設定」で表示されるダイジェスト認証のユーザIDとパスワードを入力する。

voip.jpg

RV-230SEは音声Codec(圧縮方式)に G.711 μ-LAW しか使えないので、KX-UT123NのVoIP設定ではこれに対応するPCMUのみを有効にした。

status.jpg

機器情報のVoIPステータスで「登録」となれば設定完了。内線/外線の発着信や番号表示など、今のところうまく使えているようだ。

 



IP電話機SIP-2100P用ACアダプタ [IP電話機]

ひかり電話の子機として使用しているIP電話機 SIP-2100PPoE 給電を前提にしている為、ACアダプタが別売りである。SIP-2100P 本体と違って ACアダプタの方は単品での入手が困難な為、家にあった EIAJ#3型プラグで 9V 150mA 出力のACアダプタを暫定的に使用していた。動作に特に問題は無さそうなのだが、SIP-2100P の仕様は 8V 150mA であり、仕様よりも1V高い電圧で使っているのはちょっと気持ちが悪い。ヨドバシを探したところ、DC3V, 4.5V, 6V, 7.5V, 9V, 12V (各300mA)の出力電圧6段切替で、8種類のプラグを付け替えられるACアダプター ACM-300 (ヤザワコーポレーション)が1,869円で売られていた。値段も手頃だし 7.5V で動けば 9V よりは安心だろうと言う事で早速試してみる。8本あるプラグのうち右から3番目(説明書きでは外径5mmだが実際は外径4.8mm/内径1.7mmでEIAJ#3型に相当)のプラグを極性がセンタープラスになるように取り付け、電圧切替スイッチを7.5Vの位置にして SIP-2100P のACアダプタコネクタに接続。9V の時と変わりなく起動し、問題無く動作。これでしばらく様子を見ることにする。

なおヤザワからは ACM-300 よりもコンパクトで低価格な固定出力の ACM60075V (7.5V 600mA, 4.7/1.7mm プラグ付) も出ているようだ。

ヤザワ ACアダプター ACM-300

ヤザワ ACアダプター ACM-300

  • 出版社/メーカー: ヤザワ
  • メディア:


ひかり電話ルータにIP電話機SIP-2100Pを接続する [IP電話機]

引っ越しによってFAX電話のコードレス子機の受信状態が非常に悪くなってしまった。マンションの間取りが変わり、親機・子機間の電波の通りの悪化が原因。親機の設置場所は変更したくなかったので、B FLET'S のひかり電話ルータが備えている SIP サーバ機能を活用してみることにした。SIP サーバとは IP 電話(VoIP)の標準的な規格である SIP (Session Initiation Protocol) の交換機となる機能。ひかり電話ルータと LAN で繋がった SIP 対応機器 (IP 電話機やSIP ソフトウェアを搭載したPC・スマートフォン) に内線番号を割当て、内線電話間の通話やひかり電話を経由した外線電話の発着信が可能となる。

まずはいつもお世話になっているコラムOS X ハッキング!で紹介されている iPhone用の SIP クライアントアプリ iSip (旧名:SipPhone on iPhone) を800円払って試してみる。なお使用した iPhone は無線LANでひかり電話ルータと同じ家庭内LANに繋がっている。コラムの例ではルータの機種が RT-300SE となっているが、我が家の RV-230SE でも設定手順は全く同じ。問題なく子機として内線/外線電話の発着信が出来た。ナンバーディスプレイにも対応。これで自宅に居る時は iPhone の電話帳からひかり電話を使っての発信が可能に(着信は iSip の起動中だけ)。ちなみに Windows XP/Vista なら NTT が無償提供しているひかりソフトフォンが使える。

次に、FAX電話のコードレス子機を置いていたリビングで家族が使うための IP 電話機を物色。NTT からはフレッツフォンが販売されているが、テレビ電話機能付きで29,400円〜83,790円と非常に高価。一方、SIP という標準的な規格に対応していれば他社製の業務用IP電話機でも使えるはずで、こちらのサイトに購入先が紹介されている。調べてみると、三洋電機の SIP-2100P という機種が3,980円で販売されているのを始め、Yahoo! オークションで1台あたり4,000円〜5,000円で大量に出品されている。ただしこのIP電話機はLANケーブルから電源を供給する PoE (Power over Ethernet) での使用を前提としており、ACアダプターは別売りで単品入手が難しい。とは言え、こちらに設定方法やPoEでの給電方法に関する情報が掲載されており、何とかなるだろうという気分で1台を購入。リビングにLAN回線を持って行くのには無線LANの有線アダプタも考えたが、コードレスホンと同様に無線LANの通りも良く無いため、電力線通信 HD-PLC 方式のLANアダプタを併せて導入した。
DSC00011.JPG DSC00012.JPG

到着後にSIP-2100Pの背面を見てみると、丸形ACアダプタコネクタ(DC 8V),LANコネクタ1(10/100PC),LANコネクタ2(10/100SW),の3口のコネクタがある。取り敢えず設定済みPLCアダプタからのLANケーブルをLANコネクタ2に繋ぎ、PoE 未対応なのでACアダプタコネクタを調べてみる。外形が5mmくらいの丸形プラグ用のソケットで、試しに家にあった EIAJ #3 規格(外径/内径=4.75/1.7mm, 外側−極/内側+極) で出力 9V のACアダプタを繋いでみると問題無く起動。SIPサーバを見つけられずエラー表示が出るが、「●機能」>「▼」×4>「4:ネットワークセッテイ」>「●決定」>「▼」×2でIPアドレスを確認すると DHCP でIPアドレスを取得出来ている。次にブラウザで http://SIP-2100PのIPアドレス/admin を開き、ユーザ名: admin パスワード: 1234 でログイン。設定画面から SIP Configuration の Basic を選び、前述の iSIP と同様に下記のように設定したところ、SIPサーバへの登録に成功。内線及び外線の発着信、ナンバーディスプレイとも問題無い。PoE 機能を搭載した PLC アダプタがあればより配線がすっきりするのだが、残念ながら世の中にそのような製品は無いようだ。

SIP-2100-1.jpg SIP-2100-2.jpg

その後LANケーブルをSIP-2100PのLANコネクタ1(10/100PC)に差し替えてみたが、特に動作に違いは無い。2つのLANコネクタの違いは不明だ。内線発信には1〜7の1桁の番号をダイヤルするが、発信開始までひと呼吸あるので外線電話の1桁目で内線に発信されてしまうことは無さそう。給電に仕様の 8V より少し高い 9V を使用している点が気になる所だが、専用ACアダプタを販売しているところは見当たらないし、PoE で電源供給する機器(BUFFALO WLE2-POE-Sなど)は3,000円以上する上、場所も取るのでちょっと敬遠してしまう。コネクタがEIAJ#3と汎用品なので、安く自作する方法を探したいところ。

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